引き寄せ
引き寄せノートの書き方:始め方と、三日坊主にならない続け方
目標を紙の上で引き寄せる、地に足のついたガイドです。望むものをはっきりさせ、もう叶ったものとして書き、毎日読み、行動に移しましょう。
メソッド
毎朝、記憶から書く10の目標。そのうち1つは、すべてを変える目標として選ぶ。この毎日の習慣のやり方と、三日坊主で終わらせないコツをまとめました。
ブライアン・トレーシーの10の目標メソッドは、数ある目標設定の方法のなかでも特にシンプルなものです。毎朝まっさらなページを開き、これから12か月で叶えたい目標を10個、すでに叶ったものとして書く。そして、人生を最も大きく変える1つを選び、今日それに向けて何かをする。それだけです。ビジョンボードも、手帳術も、特別なソフトもいりません。
ただし、シンプルなことと簡単なことは違います。毎日10の目標を書くには、毎朝数分、正直に自分と向き合う時間が必要です。この記事では、メソッドの由来、目標の書き方、リストを優先順位に変える問いかけ、そして始めるための30日プランまで、手順を追って解説します。
毎日の「書く習慣」です。いちばん大切な10の目標を、現在形で、前日に書いたリストを見ずに書きます。何日も、何週間も書き直すうちに、リストは研ぎ澄まされていきます。ぼんやりした願いは具体的な目標に変わり、何度も忘れる目標は静かに消えていきます。
メソッドは3つの要素でできています。
注目されるのは「書く」部分ですが、ただの日記で終わらせないのは「選ぶ」と「動く」です。
ブライアン・トレーシーは、数十年にわたって目標設定を教えてきたカナダ系アメリカ人の著述家・講演家です。この習慣は、2003年に初版が出た著書 Goals! How to Get Everything You Want, Faster Than You Ever Thought Possible で紹介されており、その核となる部分は自身のウェブサイトでもくり返し語られています。
朝の「ゴールデンアワー」についての記事でトレーシーは、上位10〜15の目標を、すでに達成したかのように現在形で書くよう勧めています。そして、とても大切な一言を添えています。前日に書いた目標を見返さずに、毎朝リストを書き直すこと。
The Law of Clarity(明確さの法則)という記事では、メソッドの核心となる問いを投げかけています。達成したら人生に最も大きなプラスの影響を与える目標は、どれか。同じ記事で、具体的な期限を決めること、そして目標に近づくために毎日何かをすることも説いています。
ひとつ、正直にお伝えしておきます。「目標を書き出す人は達成率が42%高い」という話を見たことがあるかもしれません。この数字は小規模で未発表の研究から来ているもので、確かな根拠とは言えません。このメソッドを勧める理由はもっと控えめなものです。何を望むのかを、毎日、書いて決めることになる。まずは1か月試し、実際に何をしたかで判断してください。
毎日の流れは次のとおりです。最初の数朝は、自分が何を望んでいるのかを考えるので時間がかかります。習慣になれば5分ほどです。
初日に10個書けなくても大丈夫です。書けるだけ書きましょう。空いた行は、最初の1週間で埋まっていくことが多いものです。
言葉の選び方で、毎日書くときの感じ方が変わります。「健康になりたい」は願いに聞こえます。「私は2027年10月までに、ハーフマラソンを2時間以内で完走している」は決意に聞こえます。
トレーシーの目安は、目標を Personal(個人的)、Positive(肯定的)、Present(現在形) で書くことです。
日本語では「〜している」「〜だ」という形が自然です。最初は、まだ本当ではないことを言い張っているようで、落ち着かないかもしれません。主張ではなく、向かう先のはっきりした絵だと考えてみてください。この書き方をもっと深めたい方は、引き寄せノートの続け方のガイドで詳しく扱っています。
トレーシーはSMARTな目標についても語っています。具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性がある(Relevant)、期限がある(Time-bound)。すべての目標をチェックリストにかける必要はありません。どの目標にも数字と期限があり、大きいけれど無茶ではないことを確かめれば十分です。
| ビフォー(願い) | アフター(毎日書ける目標) |
|---|---|
| もっと稼ぎたい | 2027年12月までに、コンサル事業で年収1,200万円を得ている |
| 健康になりたい | 2027年9月までに、体重が80kgになり、初めてのハーフマラソンを完走している |
| もっといい仕事に就きたい | 2027年6月までに、憧れの会社でシニアプロダクトマネージャーとして働いている |
| いつか英語を話せるようになりたい | 2027年3月までに、英語で30分間の会話ができている |
| 貯金したい | 2027年8月までに、投資口座に300万円ある |
12か月では大きすぎると感じる目標は、それに見合う節目を選びます。「フルマラソンを走っている」は、「9月までにハーフマラソンを完走している」から始めればいいのです。
多くの人が飛ばしてしまうのがこのステップで、メソッドに力を与えるのもこのステップです。10の目標を書き終えたら、自分にこう問いかけます。
このうち1つだけを24時間以内に叶えられるとしたら、人生に最も大きなプラスの影響があるのはどれか?
たいてい、1つの目標が浮かび上がります。ほかのいくつかの目標を楽にしてくれる目標であることが多いものです。旅行の資金になる収入の目標や、ほかのすべてに使うエネルギーをくれる健康の目標。それに丸をつけます。トレーシーの言葉で言えば、その目標が「明確な大目標(major definite purpose)」、最初に取り組むものになります。
答えが日によって変わっても心配はいりません。優先順位は、生活の状況によって動くものです。おもしろいのは数週間のパターンです。いちばんよく丸をつける目標が、あなたが本当に望んでいるものを教えてくれます。
Tenlyでは、この毎日の選択をマジックワンドの目標(Magic Wand)と呼んでいます。毎朝印をつけ、続けるうちに、どの目標をよく選んできたかがレポートでわかります。
昨日のリストを写すほうが速いのは確かです。そして、メソッドが静かに機能しなくなるのもそこからです。
記憶から書き直すと、何をリストに入れるかを毎朝あらためて決めることになります。このわずかな手間が、3つのことをしてくれます。
紙の場合、のぞき見を止めるのは意志の力だけです。だからTenlyは、その誘惑そのものを取り除きました。
Tenlyで試す: Tenlyは過去の目標の記録を30日間非表示にするので、トレーシーが勧めるとおり、毎朝10の目標を記憶から書くことになります。書き終えたらマジックワンドの目標を選んで完了です。30日間ロックのしくみや、Tenlyの使い方の全体像もご覧ください。
トレーシーの基本の習慣は朝に行うものです。実践している人の多くは、寝る前にその日のリストを読み返すという、夜の短い習慣を加えています。1分ほどで終わり、最後に画面で見たものではなく、自分が向かう先を思い出して1日を終えられます。
ポイントは、書き直すのではなく「読む」ことです。明日の朝は、また記憶から新しくリストを書きます。夜の読み返しは、今日のページを静かに眺めるだけです。
Tenlyではこれを夜の振り返り(Evening Review)として組み込んでいます。20時から23時のあいだ、今日の目標を閲覧専用で開け、開いたときには通知でお知らせします。1日の終わりに感謝も数行書きたい方には、感謝日記の質問がよく合います。
メソッドをやめてしまう人の多くは、次のどれかにつまずいています。
朝のすべてを変える必要はありません。小さく始め、習慣が根づくのを待ちましょう。
5〜6個しか書けなくても、毎朝書きます。直さない。見返さない。毎日同じ時間に机に向かうことだけに集中します。
ここからは言葉を整えます。あいまいな目標には数字と期限を加えます。毎朝1つの目標を選び続け、その目標のための行動を1つ書きます。
毎日登場した目標と、いちばんよく丸をつけた目標に注目します。30日たったら、最初のリストを見返して比べてみましょう。初期の目標のいくつかが自然に消え、1つか2つが思った以上にはっきりしている、と気づく人は少なくありません。
どちらでもかまいません。毎朝実際に使うほうを選びましょう。
紙のノートは、トレーシー自身が勧める方法です。ゴールデンアワーの習慣では、リングノートに目標を書きます。手で書くとペースが落ち、気が散るものもありません。欠点は、昨日のページがいつもひとめくり先にあること。そして、ノートはリマインダーを出したり、何か月分ものパターンを見せたりはしてくれません。
アプリはいつもポケットの中にあります。朝に知らせてくれて、連続記録を数え、履歴を安全に残してくれます。注意したいのは、たいていのアプリでは昨日のリストを簡単に写せてしまい、メソッドの効果を損なうことです。
Tenlyは、メソッドのルールを守りながら、紙にはできないことを加えるために作られました。過去の記録を30日間ロックし、毎朝マジックワンドの目標を選ぶよう促し、夜には読み返しの時間を用意します。アプリでの毎日の流れは、Tenlyで毎日10個の目標を書く方法でご覧いただけます。始める前にもっと知りたい方は、メソッドについてのよくある質問もどうぞ。
どちらを選んでも、メソッドは同じです。明日の朝、5分だけ時間をとってください。記憶から10の目標を書く。1つに丸をつける。その日が終わる前に、それに向けて1つ行動する。
基本は10個です。トレーシーは自身のブログで、上位10〜15個の目標を書くことも勧めています。初日に5個しか思いつかなければ5個から始め、翌朝以降にリストを育てていけば大丈夫です。
いいえ。記憶から書き直すので、言い回しも目標そのものも少しずつ変わります。本当に大切な目標は何度も戻ってきて、消えていく目標は、もともとそれほど大切ではなかった可能性が高いのです。
慣れれば朝5分ほどです。夜にリストを読み返すなら、さらに1分ほどかかります。
この習慣そのものを厳密に検証した研究はありません。頭をクリアにし集中を保つための習慣として取り入れ、1か月書き続けたあとに、実際に何をしてどんな成果が出たかで判断してください。
はい。トレーシー自身は紙とペンを好みますが、大切なのは毎日記憶から書くことです。昨日のリストを写せない仕組みであれば、アプリでも問題ありません。